ノリントンとビブラート
2013-10-17


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ご近所の友人から、都合が悪くなって行かれなくなったと、N響のコンサートのチケットを2枚いただいた。指揮はロジャー・ノリントン、バイオリンは木嶋真優で、演目はすべてモーツアルトである。          大のモーツアルト・ファンの友人を誘って、出かけた。 ノリントンは、知らなかったが、有名な指揮者らしい。オケは、35名ぐらいの小規模の編成で、指揮台はなく、楕円の中心の半円型のスペースを、指揮棒も持たないノリントン氏が右に向いたり左に向いたり、真正面の太鼓に向かって進んだり、いろいろ動くのだが、それがとてもユニークでおもしろかった。特に、曲の最後は必ず、聴衆の前に向いてポーズを決めるのがおかしい。 最初は交響曲第31番K.297「パリ」、モーツアルトがパリに滞在しているときに作曲され、華やかさを好むパリジャンの趣味に合わせて作られた曲だそうだ。 次にバイオリン協奏曲第5番K219「トルコ風」、この曲は、たまたま最近iPhone経由でよく聞いていた曲、しかし、その耳慣れたメロディー、いつも聞いているものより高音部分がいやに貧弱に感じられ、なんだか違う曲のように感じた。一緒に行った友人も同じ感想だったが、彼女のクラッシック通のご主人がおっしゃるには、ノリントンはビブラートを好まない指揮者なので、それが影響していたのではないかとのこと、なるほど、そういうこともあるのか、とあらためてノリントンについてのサイトを覗き、ビブラートにもいろいろな意見や好みがあることを知った。 最後の交響曲第38番K504「プラハ」は、素晴らしい演奏だった。そして、アンコールには、「フィガロの結婚」の序曲、これにはうんと得をしたような気分だった。

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